地方の高速道路料金が1000円だということをニュースで知った妻が、昨日の朝方、急にどこかへ行こうと言い出した。前日も出かけたのに2日連続で出かけるのは気が進まなかったが、埼玉にいても暑いので彼女の意見にしぶしぶ従った。
しかしながら、車に乗ってもまだ行く場所も決まらず、とりあえず東北道を北上。群馬のあたりは大雨洪水注意報が出ているらしいので関越道は却下。山梨方面は、2週間前にも行ったので、もういいでしょうということになって、じゃあ、もう小学校の修学旅行以来何十年も行っていない日光にでも行こうかということになった。
日光が近づいてくるにつれて山のあたりの雲行きが怪しい。それでは、仕方があるまい。勝手知ったる那須・塩原にでも行って温泉に入ってこようかということなった。
浦和ICから入り、那須ICで下車。片道1600円だった。
まず立ち寄ったのは、那須高原友愛の森。ここは大きな道の駅だ。広い敷地にいろんな建物がある。
みんなお腹がすいたというので、農産物直売所脇の売店で、長男と妻は焼きおにぎりを、次男と私はでコロッケを買って食べた。コロッケはポテトとおからの2種類。コロッケは千切りのたまねぎが入っていてしっとりしている。おからは、まさにあの豆腐のオカラだ。まさかとは思うけれど、食べてみたら絶妙の取り合わせ。あまりにうまかったので、写真撮影を忘れてしまった。
そのあとは、いつものようにフィンランドの森のパン屋でプレッツェル(バター入りの方)を買い、隣のフィンランドバールでillyのエスプレッソ(350円)を注文し、外のテラスで食べた。ここのパンはみなうまい。日本一うまいんじゃないかと思うくらい。写真は撮らなかったが、クロワッサンも絶品だ。
飛び散ってカップについたコーヒーの汚れはきれいにしておいてよねえ、って感じ。
このころから、雨脚が急に強まり、次第に豪雨になってしまった。路肩の下水道のフタが雨の勢いで持ち上がり、道路には濁流が流れ出した。恐ろしいほどの勢いである。
食後、那須温泉郷の方に上っていった。温泉のニオイを嗅ぎに、殺生石のところまで行き、そこからまた下ってきた。
途中で、右に折れて、那須高原南ヶ丘牧場へ立ち寄り。着いたときには、すでに本格的な豪雨で、クルマから出られない。家族をお土産屋の前で下ろして、私は駐車場に車を停めて、そこから頭にバスタオルをかぶって、彼らの元に向かった。クルマからちょっと出ただけで、風呂上りのような様子になった。傘もレインコートも用意していなかったので、牧場見学は当然だが無理。店内で売られていた益子焼を見ながら少し時間をすごし、帰りにお土産にビーツパンを購入した。ビーツというのは、ご案内の通り、砂糖大根だ。今朝食べたら、生地もやわらかく、優しい甘さのパンだった。これはジャムなどをつけないほうがおいしい。
次に立ち寄ったのは、那須高原チーズガーデンという新しく出来たお店。豪雨が降り続いていたので、悠長に店の外観の写真など撮ることはできなかった。ここのおみやげは、チーズケーキ。試食してみて、家族全員の意見が一致して、購入決定。
それから先は、駐車場を見つけても、外に出ることが鬱陶しくなり、おみやげさえ見る気分にならなかった。あとはただ、私の好きな雨のドライブを楽しむことくらいい。
結局、うろうろしていても仕方がないので、那須を離れ、西那須野塩原まで移動することにした。
途中に見つけた石釜パンの看板に惹かれ、立ち寄ってみたが、時間が遅かったせいか。クッキーくらいしか残っていなかった。お店を経営しているのは若夫婦のようだ。無愛想なご主人は、スコップのようなもので石釜にパンを入れる作業をしていた。店内にはカフェがあったけれど、何も買わずにそのまま出た。
他にやることもないので、塩原渓谷を上ることにした。やはり依然として豪雨が降り続き、外に一歩も出られない。木の枝が折れて、道路にぶらりと垂れ下がっていて、クルマの通行の妨げになっていた。
湯守田中屋の前を通ると、浴衣を着た男性の宿泊客が、崖下の露天風呂に傘を差して向かうところだった。ご苦労なこった。箒川は露天風呂を飲み込みそうな勢いで流れていたが、彼は流されなかっただろうか。それはそうと、私も湯守田中屋は一度宿泊したいと思っている憧れの温泉旅館である。
仕方がないので、少し早いが、われわれも温泉へ行くことにした。
途中、千本松牧場で保存料なしのフランクフルトを買ってから、西那須温泉 五ツ星源泉の館 大鷹の湯へ。
3年ほど前に偶然見つけて一度日帰り入浴で利用したことがあるだけなので、場所は正確には覚えておらず、妻は名前すら思い出せなかった。殺生石の向かいの「鹿の湯」と取り違えるほどのとんちんかん。あいかわらず困ったものだ。
なんとなく「おおたか」だったか「おおとら」(そんな名前をつけるわけがないけれど)だったような気がしたので、そういう名前だったよなあなどと話しながら、勘を頼りに探してみた。途中で電柱の看板を見つけ、その案内に従ってようやく現地にたどり着けた。
ここは隠れた名湯である。西那須野塩原の反対側なので、マニアではなければまず知らないだろう。湯は、100%源泉掛け流しで、加水なし。色は茶褐色で、ゴミのような湯の花が浮いている。本物である。入ればすぐに、肌がつるつる。上がった後はさらさらになる。実にすばらしいお湯である。平日は大人が600円。露天風呂に入っているころには次第に雨が上がり、温泉を後にするころには空に虹が出ていた。(温泉旅館のブログを見たら、写真に我々の車が写りこんでいた!)
売店で販売されている信鶴堂(しんつるどう)の黒糖饅頭も絶品。ここの湯に入り、その味を知った妻はそれ以来那須というと、この温泉と饅頭の話を必ずするほど好きになってしまった。今回は、売店で2つしか残っていなかったので、それをすべて買い占めて、その後、店員さんにわざわざ信鶴堂の場所を教えてもらって、実店舗を探し当て、ひとつが80円の黒糖饅頭だけを5つも購入してきた。行ってみたら、大鷹の湯のすぐそばだった。
夕食は4号線沿いのビッグボーイでハンバーグ。次男はまだ4歳のくせに、大人一人前では足りず、母親の分まで手を出して半分ほど食べてしまった。ものすごい食欲。
交通費は安く済んだけれど、旅行代はけっこう高くついた。
しばらくは、財政的な問題で、どこへも行けそうもないし、バーゲン品すら買えないな。
下は、今回買ったお土産の一部。
なんか食べ物の写真ばっかりだね。